2月15日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
今回を含め、残すところあと2回となりました。
今回も日経先物、ゴールド、原油、コーン、大豆、個別株のブイキューブ(3681)とドル円についての解説がありました。
そして、この日のテーマは「私は怖くて胴は打てませんよ!」でした。
相場先生は、剣道の攻めである「胴」に例えて、カラ売りで勝負してはいけない場面を解説されました。
日経先物、ゴールド、原油、コーン、大豆、個別株、ドル円の動き
日経先物
3万円を超えてきたので、次に陰線が1本出て3万円を割らずに、陽線が出て上げ始めたら、そこは買ってよい。
1月29日から上昇を開始して、11日連続して上昇している。この形での上昇は17日続くことが多いので、あと6営業日上昇するかもしれない。
もし、17日を越えて上昇を続けるなら、次は23日目まで上昇することもある。しかし、それまでには一旦は利益確定売りが入るだろう。
ゴールド
週足では20週線の下にロウソク足が入ってきた。そして、20週線が下げているので、弱い。
問題は1800ドルを割るかどうか。一度1800ドルを割っているが、もう一回割って、2回陽線が出ても1800ドルを越えられなければ、ゴールドは下がるだろう。
ただし、60週線と100週線はまだ下の方にあるので、それほど下がらずにまた上げて行くのだろう。
原油
原油の日足チャートは見事にPPPの形になっている。
これはこの日のテーマにもあるが、この状態で売りを入れるのはあり得ないこと。たとえ下がってきたとしても、売りを狙ってはいけない。
ただし、いつでも買って良いというわけではない。一度下げて戻ったところを買って行く。
相場先生は、先週の水・木辺りで一回手仕舞った。その後、買い直して現在も保有中。
コーン
コーンはPPPの形になっている。1か月前に一度ロウソク足は20日まで下げて上昇した。ここは買いのポイントだった。
それが今、再びロウソク足は20日まで下げてきた。ロウソク足が20日線に触る回数が増えてきた。
週足を見ると、550ドルで大きな上ヒゲ陰線が出ている。なので、どこかで一旦は下げるだろう。どこまで下げるかというと、525ドル、または500ドルまでか。
ただし、下の方に20週線があり、さらにその下に60週線と100週線があるので、1回下げてもどこかで早めにもう一度上がるだろう。
大豆
日足を見ると、いよいよ大豆はPPPの形を崩して、20日線と5日線がくっついてきた。
ということは、過去20日の平均と直近の平均が変わらなくなってきたので、伸び率がなくなってきた。
これはどこかで売りを狙ってもよい。
週足はPPPなので良さそうに見えるが、順風満帆とは言えない形をしている。いよいよこの辺りで一悶着ありそう。
ただし、一旦は売りが出るかもしれないが、かなり下に20週線と60週線と100週線があるので、上昇の勢いはある。なので、まだ買いたいと思う人が出てきてもおかしくない。
ブイキューブの動きに注目
ブイキューブの日足を見ると、5日線、20日線、60日線が一点に集中している。
5日線の高値も切り上がらなくなった。株価は3000円という節目にある。
このような銘柄を日々観察して行き、トレンドが出た方に乗れば、それはほぼ取れる。
3000円を基準として上下に数回振れることもあるが、最後はどちらかの方向に振れるので、これは観察する価値のある銘柄。
どちらかに振れるのは1か月以内かもしれない。
ちなみにラジオで紹介したので、相場先生はこの銘柄は手掛けないとのこと。
ドル円の動き
相場先生は直近の短い下げを売りで取った後に、戻りの上昇を買った。現在、買い玉保有中。
なぜ、この短い下落での売り玉を手仕舞って、買い転換できたのか?
それは、しばらく100日線の上に出ていなかったロウソク足が、100日線の上に出てきた。なので、下げはある程度限定的で、上昇(つまり円安)に向かう方が有利だと判断したから。
今現在、ロウソク足は100日線の上にある。そして、長い間下を向いていた60日線が上を向き始めた。現状の日足は、円安に振れやすい形をしている。
ところが月足はそれほど強い形をしていないので、105円50銭辺りでコケるか、前の高値辺りでコケるか、あるいは106円辺りでコケるというのことが考えられる。
いまドル円を買っている人は、次の陰線1本か2本目まで持っていてよい。
月足が買い有利の形(つまり、円安有利の形)になるまでは、あと何回か上げ下げを繰り返すことになる。この間は短いスパンの上げ下げを取って行くやり方がよい。
「私は怖くて胴は打てませんよ!」
相場先生は子供の頃に剣道を習っていた。
ある日、剣道の試合に出た時、相場先生の後ろにいた水戸東武館の館長が、ある老人と話をしていた。するとその老人は、「先生、私は怖くて胴は打てませんよ!」と言った。
なぜ胴を打つのが怖いのか?
それは、胴を打つ時は竹刀を自分の頭の下に持って行き、水平に相手の胴に打ち込む。その時、頭が無防備になってしまい、上から打たれてしまうから。
そこで、相場先生曰く、「私は怖くてPPPの時の逆下半身で売りは入れられませんよ」とのこと。
※逆下半身とは、5日線の下にロウソク足の実体が半分以上沈み込んだ状態のこと。
なぜPPPでの売りは怖いのか?
それは、PPPの時は下げてもすぐに上昇するから。つまり、PPP中の売りというのは、剣道で胴を打つようなもの。
今の日経平均と日経先物や原油がよい例。
日経先物のPPP
2万9千円の手前で約3分の2か月横ばった。
100日線と60日線が上を向いているので、一度下げても再び上昇する。
従って、チャート上にグレーで囲んだ場所の下落を狙うのではなく、押して戻したところを買って行く。
原油のPPP
原油の日足チャートもきれいなPPPを形成している。
移動平均線がこの順番の時に、うかつに売りを入れると上に持って行かれてしまう。
ここでの戦い方は、押し目をつけた後の戻りを買って行く。その後、2本連続で陰線が出たら手仕舞いする。
まとめ
PPPの最中に売りを入れてしまうと、大変な目に遭ってしまう場合があります。
通常9本くらいで終わる上昇も、PPPの時は17本や23本まで上昇が続くことがあります。
売りでの失敗で多いのは、17本や23本続く上昇途中に出現する陰線で売りを入れてしまうことです。
底値圏での動きと異なり、天井圏での値動きは荒くなります。
従って、下げトレンドに変わったように見えても再び上昇することがよくありますので、十分に注意が必要ですね。