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2月14日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
今回の放送はライブでしたので、冒頭では今現在の相場環境や日経先物の今後の動きの予測の解説がありました。
日経先物の今後の動きの予測も重要な話でしたが、番組終了後のYouTube配信では、さらに重要な話がありました。
それは、相場流の奥義である「うねり取り手法」の解説です。こちらに関しては、今回の記事の最後に要点をまとめました。
まずは日経先物の動きの解説からです。
日経先物の今後の動き
この7日間のロウソク足を見ると、陰線の数が増えてきています。直近では陰、陽、陰、陽と入れ替わりに表れています。
3連続上昇した後に3連続下落。また上昇したけど、再び下げています。
14日は陽線で値を戻しましたが、2日前の陽線の半分までした上昇していないため、力強さは感じません。
もし明日(15日)に陰線が出現したら、「安値に向かう可能性が高くなる。もし上がれば五分だな」と、相場先生は話していました。
いずれにしても、そろそろどちらかに大きく動くのは間違いないとのことでした。
したがって、動いた方につくのが良いとのこと。
下げに転じる目安としては、5日線と10日線の交わりです。
相場先生は、「もし、15日、16日連続で陰線になれば、この2つのMAは交差するので、下げに転じるだろう」とも、話していました。
ちなみに相場先生の建玉は、4-2とのことでした(売り4,買い2)。
これは下からの上昇期間が長いため、売り越しになっているとのこと。
初心者向け、うねり取りによる売り上り
相場先生の全財産の70%は、カラ売りで儲けた利益です。
カラ売りの名手相場先生が教える、カラ売りに適した銘柄選定と玉の入れ方は、次の通りです。
- 徐々に上昇力が弱くなっている銘柄を選ぶ
- 上昇3ヵ月、6か月の銘柄を選ぶ
- 玉は分割でゆっくりと入れる
株価には周期があり、だいたい3ヵ月周期や6か月周期で、それまでのトレンドが転換します。
上昇の場合だと、3ヵ月も上昇すれば、上昇力も弱まってきます。
銘柄によっては3か月過ぎても上昇し続けるものもありますが、それでも6か月くらいになると、さすがに上昇力は弱ってきます。
その頃になると、上昇の日数と下落の日数が徐々に均衡してきますので、そのあたりから売り玉を何回かに分けて仕込んで行きます。
そして、株価が上昇したら2回目の売りを入れます。
そして、さらに上昇したところで3回目の売りを入れます。
その頃になると上昇は終焉を迎え、下げに転じてきます。
キリンHDの売り上りの例
以下はキリンHDの日足チャートです。6か月上昇した後に、上昇力が弱まり、やがて下落に転じています。
売り上りのやり方を簡潔にまとめますと、次のようになります。
そして、上がったところで1回目の売りを入れます。その後しばらくしてさらに上がってきたら、2回目の売りを入れます。またしばらくして上げってきたら3回目の売りを入れます。
3か月周期の銘柄については、2か月目後半から観察して行きます。3か月越えても上昇している銘柄については、4か月目、または5か月目後半から観察をして行きます。
このキリンHDの売り上りのやり方は、売り玉のみでの売り上りとなります。
もっと安全にやるためには、売りを入れた後に買いも入れます。こうすることで、どんどん上に持って行かれても、買いの利益も増えて行きますので、精神的に楽になります。
このやり方は、動画の一番最後の方で少しだけ触れています。
「このようなトレードが一度上手く行くと病みつきになる」、「もう余裕だなと思えるようになる」と、相場先生は話しています。
余談ですが、世の中で株で損をしている人は、買った後に株価が下がり、そのまま塩漬けにしてしまっている人です。
この方たちが、もし、買わずにカラ売りをしていたら、かなり儲かっていたはずです。
事程左様に、「株というものは下落するもの」と、相場先生は強調しています。
他銘柄による異なる期間でのうねりの周期
キリンHDのこの動きは典型的な動きです。この期間だけの特別な値動きではありません。
他の銘柄であっても、他の期間であっても、株価の隆盛と衰退は似たような動きになります。
なぜなら、時代が変わっても、人間が売ったり買ったりする心理は変わりませんので、株価の動きはこのようになるからです。
もちろんキリンHDのように、6か月の上げ幅と同じくらい下げるかどうか分かりませんが、だいたい3ヵ月、6か月になると、それまでのトレンドが終焉を迎え、次のトレンドに変わります。