8月15日放送の「相場師朗の株は技術だ!」を視聴した
番組放送の数日前に、相場先生は台湾の株塾生向けにZOOMでセミナーを行ったそうです。
その時、日経先物の今後の動きについて質問されたとき「下半身が出たら買いです。しかし、その買いは長く持たずに陰線が出たら手仕舞って、売りを入れなさい」と説明したそうです。
その後の動きは実際にそのようになってきています。
日経先物を週足チャートで見ると、少し前までPPPの並びだったのが、緑の10周線が横ばいになってきて、赤の5週線がその下に入ってきています。
この形を見ると、明らかに今年の6月ごろの動きと比べて弱いことが分かります。
基本的には売り姿勢で行きながら、日足ベースで下半身が出たら買いヘッジを入れて、陰線が出たらすぐにヘッジを切るようにします。
あるいは、そのまま上がってしまったとしても、どこかで下がるという弱い印象を受ける。
次にダウ平の日足ですが、こちらも赤が緑の下に入っています。週足を見ても、過去の高値に達していますので、大きなインパクトがなければ、なかなか上昇には向かわないとのことでした。
ドル円の動き
相場先生がツイッターでフォローしている知り合いのトレーダーは、ドル円の売りで大損をしたそうです。
売りを入れた理由として考えらるのは、そろそろ介入するかもというレベル(144円)に到達しそうだったため、ここを目掛けて売りを仕込んでいたのではないか、とのことです。
すでにその価格帯である過去の6月の高値を抜けているので、まだ売りを入れる場面ではない。しかし、いずれ財務省は介入してきます。そのタイミングは22年の10月につけた高値辺りかもしれないとのことでした。
また、ドル円で売りを入れるとスワップ金利を取られますので、売りは入れないほうが良いとも話していました。
したがって、買いはやりづらい状況にあり、売りもやりづらい状況にあるため、ドル円は手を出さないほうが良いとのことでした。
原油
原油の日足を見ますと、ロウソク足が緑に3回タッチしています。だいたい3回タッチしたら、上昇はいったんの終わりとなることがあります。
1回目よりも2回目、2回目よりも3回目に緑にタッチするまでの間隔が狭くなってきていますので、上昇力の衰えを感じます。そして、緑が横向きになってきていますので、1回は下げる可能性が出てきました。
ただし、その下げが長く続くかというと、そうとは言えません。なぜなら、下には上を向く青と紫が待っていますので、少し下げただけで上がることが考えられます。
トレードのアイデアとしては、逆下半身で売りを入れたら、1本だけをとって終わりにする。あるいは、下半身が出たら買いを入れて、陽線2本で買いを切るという感じで短期で売買して行きます。
そうしているうちに緑が下を向いてきますので、そうなったときに次の下げはもう少し下げてくると考えられます。
次に原油の週足を見ます。日足では一旦は下げそうですが、週足では底値が安定しており、8週間ほど上げてきており、それまで下を向いていた青が寝てきました。
その上に赤と緑が出てきていますので、この後、少し下げただけで上げてくるとPPPの並びになってきますので、かなりの上昇が見込まれると予測できます。
さらに月足では下半身を形成していますので、上昇の可能性が高いと見ることができます。
いくつかの銘柄を観測し続ける
今回の「相場の提言」は、「いくつかの銘柄を観測し続ける」というテーマでした。
これはどういうことかといいますと、いくつかの銘柄を「定点観測」し続けて、「値動きの変化」を感じ取るということです。
銘柄を10銘柄、または20銘柄登録しておいて、これらの銘柄をいつも観察し続けます。
毎日同じ銘柄を観察す続けると、それらの銘柄に愛着がわいてきて、「ああ、KADOKAWAは下がってるな。昨日も下がってたな。なるほどな。紫も青も下がってるし、緑も赤も下がってるので逆PPPだし、これが上昇に転ずるのはもうしばらく時間がかかるな。ということは売りかな?」と考えるようになります。
そして、試しに売りを入れてみると、そのまま下がっていって利益になる、ということになります。
その後もKADOKAWAを見続けて行くと、「なんか赤が緑に触ってきたぞ。この 1ヶ月ずっと毎朝見てきたけど赤が緑に触ったのは初めて。でも赤が緑に触ったぐらいじゃそう簡単に上がらないな」と思ったら、また下がっていった。
また、1週間ぐらいずっと観察してたら、「今度は赤が青に触っ てきた。赤が青に触るのは半年ぶりだよな」。
「これもしかして次に一気に上がらないけど、赤が青に触って結構上がってきたよな。じゃあこれ、次の下げが浅かったらこれW底だな」という具合に、毎日見ていることで今の値動きがチャンスに近づいているのを認識することができます。
これはずっと値動きを追っているため、日々の変化に気づくことができると、相場先生は話していました。
というのも、W底になる直前に見始めると、見逃してしまう恐れがあるからです。ですので、いつも同じ銘柄を定点観測し続ける必要があるとのことでした。