
相場の潮流
2026年10月1日放送「株は技術だ!」の注目ポイントをまとめました。
本日のマーケット振り返り
1日の東京株式市場で日経平均株価は続進し、終値は前日比2,203円高の68,956円72銭となりました。終値ベースで68,000円台を回復するのは8月17日以来、約1ヶ月半ぶりです。
前日のアメリカ・ハイテク株高に加え、マイクロンテクノロジーが発表した決算や業績見通しが投資家心理の改善につながりました。半導体のウェイトが高い台湾加権指数が1週間ぶりに最高値を更新したことも追い風となり、東京市場でもAI半導体関連銘柄に断続的に買いが入りました。
本日の主要データ
- 売買代金:概算8兆7228億円
- 売買高:26億4961万株
- 値上がり銘柄数:750
- 値下がり銘柄数:747
- 横ばい銘柄数:53
日経先物――100日線を突破して上昇
まずは日経先物のチャートです。
前回の放送では、下から上昇してきた価格がオレンジ(100日線)に到達したところでした。
下から上がって100日線に上ヒゲが当たったため、一旦手仕舞いする場面。ただし、「売りか買いか、どちらかを選ばなければならない」とすれば、先生の判断は「買い」でした。
その後、ローソク足は横ばいとなり、緑(10日線)と青(20日線)も横ばいに。
9月29日の陽線コマについては、下がってきた10日線が横ばいからやや上向きになり、ローソク足にも下ヒゲが出ていました。
さらに価格はいったん65,000円付近まで下げたものの、そこから戻して下値を切り上げる形を形成したので、ここで試し玉を入れてもよいとのことでした。
その後、上に抜けたところで「買い」と判断できる場面となり、10月1日の上昇につながりました。
本来、オレンジ(100日線)際での買いは注意が必要ですが、今回は100日線に当たった後に下値を切り上げ、そこから上抜けたことがポイントです。

インジケーターを使うことへの考え方
エネルギー棒の説明ばかりしていると、「所詮インジケーターでは? もっと本当の原理が知りたい」という声が出てくるそうです。これに対して相場先生は、次のような趣旨のお話をされました。
- そもそも移動平均線もインジケーターであり、その「一丁目一番地」である。インディケーターを否定して自分の実力だけで取りたいなら、移動平均線も使えないことになる。
- 相場流は移動平均線を使うことに抵抗がない。株塾の13年間は移動平均線の説明であり、インジケーターを使うのがズルなら株塾もズルになってしまう。
- 野球のピッチャーがグローブを使うのをズルと言うようなもの。マラソンで2時間を切る選手が出たのもシューズの進化のおかげで、箱根駅伝の昔の靴は地下足袋だった。道具は大事である。
- インジケーターと一括りにせず、厳選したのが移動平均線5本とエネルギー棒。エネルギー棒が嫌なら、エネルギー棒の頭を線で結んで移動平均線を6本にすればよい。先入観を捨ててほしい。
大豆――まだ「買い」の芽はなし
大豆はエネルギー棒で見ると下落。
パンパカパンで上昇してきたものの、徐々に勢いを失い、青(20日線)の下に入っています。
週足では、しばらく上昇した後に5週間ほど横ばいとなり、そこから下に抜けています。
まだボックス圏内にある可能性は残されていますが、現時点では「買い」の芽は見えていないとのこと。
上で売りを入れている場合は、まだそのまま売りポジションを維持するという判断です。

ダウ先物――エネルギー棒は下落を示す
ダウ先物は下落基調です。
週足を見ると、3月30日の週を大底として上昇し、8月3日の週に天井を形成。その間は19本でした。
エネルギー棒でも、ローソク足とほぼ同じ場所で天井を示しています。

ピンクから下落を示す小豆色へ変化し、その後グレーを挟んで再び小豆色へ。
つまり、現在もエネルギー的には下落中と判断できます。
ただし、エネルギー棒だけを見て売買するわけではありません。
先生によると、エネルギー棒は**「自分の考えをまとめるための道具」**。
たとえば、
「小豆→グレー→小豆だから売り」
と、自分の判断を整理するために使います。
過去のチャートでエネルギー棒と値動きを何度も照らし合わせていけば、最終的にはエネルギー棒がなくても判断できるようになるということです。
先生はこれを「ナビ」に例えています。
最初はナビを使って道を覚えても、同じ道を何百回も走れば、いずれナビなしでも目的地に行けるようになります。
エネルギー棒も同じで、最終的には相場を見る力そのものを身につけるための補助ツールという位置づけです。
投資の提言
本題に入る前にダウ先物の補足解説がありました。
ダウ先物――オレンジ際の戦いから「売り」
週足では、8月31日の週に「売りを入れられる」と判断できる場面があり、その後も下落が続いています。
現時点でもまだ弱い動きです。
日足を見ると、オレンジ(100日線)付近で攻防する「オレンジ際の戦い」となり、一度100日線の下へ抜けました。
その後、株価は戻して100日線に当たりましたが、そこで再び上値を抑えられる形となっています。
相場先生の判断は、
「やっぱりダメでした。だからこれは売りです」
とのこと。
週足、日足ともに現時点では下落方向を見ており、引き続き「売り」と判断できる場面です。

リスナーからの質問
3105 日清紡ホールディングス:暴落か、上抜けか?
相場先生の回答:いい質問ですね。この方がおっしゃっているのは、下げそうなのに結局いま上がってしまっている、ということです。少し長い期間で見てみましょう。
2026年4月から6月にがっつり上げました。そしてエネルギーが弱って天井をつけて下がりました。100日線(オレンジ)も50日線(紫)も上がっているので、一気には下げません。
上を向いている50日線に当たって上げましたが、前の高値(6月の高値)に当たって下げました。4月から6月初めまでの上昇はパンパカパンなのですが、6月中旬から6月末までの上昇はパンパカが少し崩れていて、7月中旬から7月末まではぐちゃぐちゃになっています。ぐちゃぐちゃになっているところは手を出さないでください。
今度はオレンジまで下げてきました。前回(6/10)は50日線に触ったまま、7/13は50日線を少し割り、7/29は50日線を完全に割って100日線まで下げてきたので、もう一回上に戻りました。ところがそれが前の高値で上げ止まったのです。
質問者さんが言うように、この辺りは天井圏を作って、いよいよ下落かという感じです。上がっていた50日線も天井で売られているので、基本は下落と見てよいのですが、このパターンには2つあるということを覚えておいてください。 私の経験から言うと2つあります。
このままもう一回上げて、前の天井まで行かずに下げると、暴落に近くなります。ところがその後、下値を切り上げてしまうと上に抜けます。だから2つ考えられるのです。2つと思っていたほうが、心の準備ができます。

天井圏は、上がっていたものがそれ以上上がらなくなる。最後は前の高値まで上がらずに下がるというのが一般的ですが、実はもう一回上げて、最後は上に抜けるパターンもあります。
ストーリーとしては高値を切り下げて下落するほうが納得しやすいので、そちらばかり頭にあるのですが、後者の上抜けパターンも頭にあったほうがいいのです。
そうしてトレードしていきます。100日線に当たって上げてきました。この下半身は買いです。ただ、前の高値まで行かずにへこめば、ここが天井だったということになります。そして9/4の陰線でいったん手仕舞いです。ここは少し損が出ます。
次に9/16の陽線を見て、これは後者のパターン、上抜けのパターンだろうと思ったら、ここで買いです。つまり、2パターンあると思ってかかる必要があるのです。

知り合いの息子さん、ある会社の社長さんの3年生のお子さんが日能研に通っているそうで、一昨日ご飯を食べたときに、うちの孫が受けたという日能研の問題を見たのですが、解けないのです。
16ページもあって、解けたとしても問題が多くて終わりません。子供の頃は、優秀な子たちより自分のほうができた気がしていたのですが、全然解けませんでした。
聞いたところ、コツがあるそうです。全部読む必要はなく、数学でも国語でも、あれとあれとあれをすると、私が8分かかるものを、彼らは15秒で終わらせてしまう。
自動車免許のときもそうでしたよね。あれは試験というよりコツで、本当の思考力ではなくなってしまう。つまらないので、今度、日能研で株のテストをやったらいいのではないでしょうか。
今回のトレードもコツです。2パターンあることを分かっていると、このトレードができます。
3105の日清紡ホールディングスの日足を見てください。今日から1週間以内に見てください。そして私がやったように、ここ(8/19)からトレードしてみましょう(チャートを1日ずつずらしていく紙芝居練習のこと)。このときの先入観は天井、つまりこのあと少し上げて下がったら暴落です。
8/24の陰線で売るなら売ってもいいです。売りが入りました。でも、まだですね。手仕舞い。とりあえず、ここは買うしかありません(8/31の陽線)。前の天井まで行かずに下げたら、そこが天井で暴落です。少し鈍ったので、ここは売れません。ぐちゃぐちゃしているからです。なので一回手仕舞い(9/4)です。
いよいよ暴落かと思って、暴落と決めつけてここで売る人がいますが、ダメなのです。ちゃんと割れてから。まだです。(9/9の陽線を見て)「おや?」 と思う。そして上に抜けたら買います。

YouTube延長配信:リスナーからの質問&コメント
9531 東京ガス:正しい買いでも下がることはある
相場先生の回答:東京ガスはここですね。下値を切り上げてきて、100日線(オレンジ)に当たって下がったけれど、50日線(紫)は割らない。これは私はいいと思います。100日線を上抜けたので、9/14の陽線で買いなのです。基本は。
ただ、陽陰陽は株塾では『上げ』と言っていますから、9/14〜9/16の陽陰陽を見て翌寄付で買ったら、9/18に下がってしまった。何が悪かったかというと、運が悪かったのです。100日線際は気をつけなければいけないということで、あとは玉の操作をするしかありません。

やってみましょう。下がってきた50日線が横ばってきたので、底を打ちました。そして20日線が50日線を抜いているので、ガチガチの買いです(9/9)。キープです。抜けたので追加でいいです(9/14)。
このとき、先ほどの日清紡と一緒で、100日線を抜けて一気に上がる場合と、100日線の上でぐちゃぐちゃする場合があります。でも、いまは0-2(売りゼロ、買い2)ですね。9/9に買って、9/14で追加していますから。陽陰陽は通常上げです。翌日は上げました。
『よかった、よかった』と思いますよね。ところが9/18に大陰線を引きました。ここで、数学のように答えが1つではないので、『ああ、そう来たか』と。では2-2(売り2、買い2)くらいにしようか。
あるいは、これは私の、おじさん的なやり方です。若い人は真面目すぎて、『先生、1日間違えました』と言います。間違ったと分かっているなら大丈夫なのですが、おじさんになると根幹が分かればいいと思っているので、多少ぶれます。

どうするかというと、いま0-2ですよね。これを2-2にしないで、私なら3-2にします。上がると思って。もう一度やりますね。買い(9/9)、追加でいいですね(9/11)。さらに追加でもいいですね(9/14)。これで0-3です。さらに1つ追加して0-4(9/16)ですね。
(9/16の上ヒゲ陽線を見て)これね。私はここで手仕舞いすると思います。なぜかというと、9/1の上ヒゲが6,500円で、9/14の上ヒゲもそうです。だから9/15に陰線が出たのです。9/16の上ヒゲも、ちょうど6,450円で止まっています。なので、私は本当にトレードするなら、いったん手仕舞いすると思います。
でも、ここで持っていたとしたら0-4ですよね。9/18の陰線で4-4になるのですが、おじさんはこれを6-4にします。なぜかというと、6-4にして、もし上がればここ(9/18の陰線)が踏み絵だったということで、上がるのだなと分かります。
上がらなければ、6-4のままプラスになりますし、この形ならあまり下がらないと思います。底値は9/9あたりか8/10あたりなので、最低でもそこです。6-4にしておくと、いつか上がったときに役に立ちます。2-2なら3-2にして、待ちます。
おそらくこのあと下がっていくのですが、3-2にして下がってきました。しかし50日線が上がっているので大丈夫です。まだ3-2です。今度は陰陽陰ですが、3-2でいいです。今日(10/1)、上がってきたら、3-2を0-3にすれば、上がっていくのだと思います。
この辺りは駆け引きですね。真面目な塾生は3-2にこだわるのですが、上達の秘訣は、3-2のようなきちんとした数ではありません。
売りと買いのバランスをここ(9/18)で少し売り多めに変えてみて、もしそれが外れたということは、ここから上がるということですから、そこから売りを切る勇気が湧いて、買いを足せるのです。そのために、試しに石をポトーンと落としてみる。落とすと井戸の深さが分かりますよね。そうやって値動きを試すのです。
3-2にしておけば、もし下がってもヘッジになっているので取れます。上がってくれば、上がることが確定したので、次の戦いがしやすくなります。肉を切らせて骨を断つです。
剣道で構えていて、ギリギリまで切らせて、向こうの刀が私の手の肉に来ている。骨をやられると困りますが、肉だけ切らせて、向こうの刀が私の手に来ているということは、私の刀は相手の頭に来ています。これを刺せば、私の手は傷つきますが、相手の命はいただいた、ということです。
6963 ローム:売りから買いへ切り替える
相場先生の回答:週足は下げていましたね。それが先週です(9/24の週足)。日足は、一応100日線を割っているのですが、おっしゃっていることは分かりました。100日線を割って売りを入れたら上がってきたのですね。
これこそ陽陰陽(9/16〜9/18)ですから、買い必須です。売りを切って、そのまま持っていったという感じだと思います。やってみましょう。

頭が揃って(8/18の高値と9/7の高値)、100日線を割れたので売りを入れました(9/11)。そしてキープ。いいですね。(9/17の陰線を見て)明日陽線が出たら、明後日も上がります。
(9/18の陽線を見て)売りを切って買いということが分かったので、ここは1-0(9/11)。踏み絵が終わったので、0-1ではなく0-2(9/18)にします。
私ならここで終わりでいいと思います(9/28)。100日線に触って、上ヒゲで終わりです。もう1日試してみようという色気があれば、5,000円に上ヒゲが達して下げているのですが、試してみようということでしたら、それでもいいです。
ただ、本数が11本目(10/1)なので、前の高値に当たってどうなるか、というところでしょう。
「いい下半身」で買った後、下げても耐えるには?
相場先生の回答:本当にいい下半身で入ったのかどうかは分かりませんが、おそらく株塾生でしょう。株塾の講義で、いい下半身と悪い下半身をやっていますから、いい下半身で入ったのでしょう。そして途中で下落。わかりました。
いい下半身があって、上に行ったら途中で下落してきた。このとき、10日線(緑)が一緒に追走して上がっている場合は大丈夫です。なので、10日線がそのように上がっているかどうかを見てください。
10年以上前の私の本では、これを『クレヨン』という言い方をしていました。赤と緑が一緒に上がっているのがクレヨンです。なぜかというと、これををクレヨンで描いたからです。ただ、今の塾生にはあまり響かないようで、私自身も響かなくなってしまいました(笑)。

こうなった場合は、少し我慢して、ここで追加ということにします(陽・陰・陽で上抜けしたところで追加)。下に20日線(青)があれば、もっと完璧です。陰線を2本下げても、戻る可能性のほうが高いということです。
耐えるには、ほかの移動平均線を見て、このパターンをたくさん認識することです。『これはこうだから、我慢していいのだ』という場面を、たくさん見る。私ならプリントして、部屋に貼っておきます。

そのうえで、リスナーの皆さんへの提案がありました。