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相場師朗流 移動平均線を使ったトレード戦略の立て方

Oleksandr PidvalnyiによるPixabayからの画像

月足を使ったトレード戦略

moomoo証券提供の無料動画で、相場師朗先生が月足を使ったトレード戦略の立て方を説明されています。

相場流を学ぶ私たちにとって非常に参考になる動画ですので、ご紹介したいと思います。

2331 綜合警備保障

相場先生は昨年12月ごろから綜合警備保障株を買い始め、トータル10万株を仕込んだそうです。

3500~3600円辺りから仕込んでいって、3900円~4000円の間で手仕舞ったそうです。10万株X400株=4000万円の利益となります。


TradingViewで綜合警備保障のチャートを見る

どうして相場先生はここで買いを仕込み始めたのか?

その理由は月足の形にあります。

ずっと下げてきた株価が3500円辺りで下げ止まり、それ以下には下がらなくなりました。

22年6月に陽線が出て、翌月は上ヒゲ陰線となり、その後下がって、9月と10月は2か月連続の陽線になっています。

相場先生は、この前後に買いを仕込み始めたそうです。

その後はそれ以下には株価は下がらなくなって、陰線コマが3ヵ月(23年1月~3月)続いて、ダブル下半身(赤と緑に対する下半身)の陽線で飛び出しています。

その後、あまり欲張らずに3900円~4000円で手仕舞いとなりました。

月足チャートの解説

月足チャートの赤枠では、8か月連続して陰線が出ています。この間、すべての移動平均線が下を向いていますので、非常に弱い状況にあります。

そして9か月目にようやく陽線が出ましたが、これほど下げた後ですので、陽線が出たとしても、ここから一気に上がることはありません。

ひとしきりあ下げた後は1回は上がりますが、また下げてきます。その時に前の安値を割ると、もっと下がります。

しかし、綜合警備保障のように前の安値を割り込まずに、3500円~3600円の価格帯を何か月もキープしています。

相場先生は、「俺はこれ以上下がらないぞ!」というローソク足の意思表示を示していると説明しています。

ただ、ロウソク足だけだと判断しずらいですが、すべての移動平均線が下を向いているので、これは下落中だということが分かります。

過去50か月間の平均(紫)、過去30か月間の平均(青)、過去10か月間の平均(緑)、過去5か月間の平均(赤)が下を向いているということは、売りが続いているから、移動の平均が下を向いているということです。

このように移動平均線があることで、投資判断がしやすくなります。

8か月連続して下げていますが、綜合警備保障のような大きな会社が倒産することは、まず考えられません。倒産しないけど株は売られています。

ということは、いずれ誰かが綜合警備保障の株を買ってきます。その状況が4本の移動平均線とロウソク足で分かります。

これらの状況を勘案して、相場先生は去年の12月ごろから「そろそろ買い仕込みを始めよう」と思ったそうです。

以下は週足です。赤で囲んだ場所が、買いを仕込んだ期間です。


TradingViewで綜合警備保障のチャートを見る

12月の第一週は陰線ですが、その後は3週連続して陽線コマでした。その後、2週間陰線が続いて陽線出現。次はコマですが赤の5週線の上に出ています。

これ以降、ロウソク足は5週移動平均線を割っていません。

次に移動平均線の形に注目です。左からすぼまってきて集中しています。つまり、離れていた移動平均線が集中してきたということは、値動きがなくなってきたということです。

株価が下げ続けるのであれば、移動平均線の間隔は開いたままになります。しかし、過去10週間の平均と5週間の平均が、だいたい同じになってきたということは、値動きがなくなってきたということです。

売りたい人が売ってしまったら、買う人がいなくなっています。倒産するような会社でない限り、その会社の株は買われることになります。

1本の移動平均線だとこのような分析はできませんが、4本の移動平均線を使うと、どれとどれの間隔が狭くなってきたとか、ロウソク足が移動平均線を割らなくなったとかが分かります。

綜合警備保障の例ですと、一度上位の移動平均線にぶつかって下げたけど、下位の移動平均線を割らない。また、上位の移動平均線を越えて下げたけど、下位の移動平均線をさらに割らなくなった。

今度は全部の移動平均線の上に出たので、これは買いが集まってきたと考えることができます。

以上をまとめますと、月足で下げ止まりを確認する。次に週足でも株価の下げ止まりを確認する。そして、日足にて下半身出現で買い出動となります。

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